看護といえば、基本的に人間に対して行う医療行為やケアのことを指します。
しかし、患者一人ひとりに異なる背景があり、抱える悩みもさまざまなため看護に正解はありません。
そこで一人ではなく多くの人の意見を取り入れ、患者へのベストな看護を行う方法を探る必要があります。
その取り組みが、カンファレンスと言っても差し支えはないでしょう。
そうした重要なカンファレンスをスムーズに進めるにあたっては、具体的な流れを押さえておくと安心です。
カンファレンスは導入部と展開部、および総括という流れで進みます。
今どのパートにあるのかを常に意識しておくと、円滑に進行できるでしょう。
導入部では司会者がカンファレンスの開会を宣言するとともに、カンファレンスのテーマや時間なども伝えます。
なぜそのテーマなのか、理由を伝えるのも良いでしょう。
具体的にどのような目的でカンファレンスを行うのかメンバー全体で共有した方が、各メンバーの意識も高まります。
展開部は議題提案者や他メンバーの発表、その後の意見交換の時間です。
一方的な発表とならないよう、その後の意見交換を活発化させなければなりません。
その際に、司会者は途中で話の流れを修正したり、自分の意見を交えたりしながら時間通りにまとまるよう進行していきます。
そして最後は総括で、今回のカンファレンスで出た意見をまとめて締めの言葉を述べるのです。
今回出た意見を実際の看護の中にも生かせるように、参加者全員が意識を共有しましょう。